10日より米中貿易協議を予定

今月10日から米中の閣僚級貿易協議が開催されます。今朝は、香港SCMP紙が「米中次官級貿易協議で進展がなく、中国代表団は11日ではなく10日に米国を離れる計画だ」と報じられ米株先物が急落しましたが、その後一転して、中国代表団の訪米スケジュールに変更が無いことが伝わるなど、市場は貿易協議の先行きに敏感になっています。
合意に至らなければ世界経済に痛手
仮に貿易協議が不調に終わるようだと世界経済には当然痛手です。米中両国とも12月には更なる関税賦課を宣言しており、行き過ぎた保護主義は世界貿易を縮小させ、世界全体の経済成長を後退させてしまいます。日本企業も他人事ではないでしょう。ゆきまるの会社も輸出比率が60%ほどあるのでヤバいだろうなと思います。
中国は引かないと思う
しかし、現時点で両国が合意に至る可能性は低いように思います。これは、私の勝手な想像ですが、中国は貿易協議が長引くことを半ば覚悟しているのではないでしょうか。
中国にとってトランプ大統領は間違いなく歴代米大統領の中でも「やりにくい相手」だと思います。もし、ここで貿易協議が進展すると、来年にかけて米国株価は上昇し、トランプ大統領の評価も上がるでしょう。その結果、2020年の米大統領選でトランプ氏に有利な展開になれば、更に4年間もトランプ大統領の相手をせねばならなくなるのです。
そうなるよりも、2019~2020年をなんとかやり過ごして(貿易協議に前向きなパフォーマンスだけは見せて)、その間経済が停滞したとしても、2020年に米政権交代が起きる可能性を待つという戦略は中国側にとって悪くないように思います。
また、中国共産党にとって最も大切なのは盤石な政権基盤(要はメンツ)ですので、下手に米国に折れて国民に貧弱なイメージを持たれるぐらいなら、経済を犠牲にしてでも断固立ち向かうと思います。
貿易協議の進展に関らず、いずれ景気後退は訪れる
とはいえ、貿易協議の進展に関らず、遅かれ早かれリセッション(景気後退)は訪れます。タイミングは誰にも分かりませんが、株価もそれなりに調整するでしょう。
とりあえず、ゆきまるとしては、米中貿易協議の動向はあまり気にせず、予め決めたアセットアロケーションを目標に資産運用していくつもりです。株価は上がっても下がってもいいですが、まだ買えていない優良株(マイクロソフト・スリーエム・ホームデポなど)もありますので、どちらかというと買い場がほしいかなというところです。
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