パッシブ投資に資金流入!しかし拡大は続かないと思う理由。

投資哲学

世界的にパッシブ投資への資金流入が続いています。今回の記事では、「今後もパッシブ投資への拡大は続くのか」という点について書きたいと思います。

結論としては、今後、パッシブ投資への資金流入は少しずつ鈍化するのではないかと考えています。

パッシブ投資への資金流入

Bloombergの記事によると、モーニングスター・リサーチの調査の結果、米国では2018年10-12月(第4四半期)に、パッシブファンドの資産額がアクティブファンドの資産額を上回ったと報じられています。

パッシブ型、運用資産でアクティブ型を追い抜く-米大型株ファンド
米大型株に投資するファンドの運用資産で指数連動型がアクティブ型を上回った。ストックピッカーが絶滅危惧種になりつつあるとすれば、これはその最新の兆候かもしれない。

ご参考:パッシブ投資とアクティブ投資の違い

過去のパッシブファンドとアクティブファンドの資産推移(上図)を見ても、徐々にパッシブファンド(水色)に資金が流入していいることが分かります。アクティブファンドの資産は2013年頃から横ばいとなっています。

一般に、株価の上昇とともにファンド全体への資金流入は増える傾向にありますので、リーマンショック後(2009年以降)の相場回復とともに、ファンド全体への投資は増加していますが、その増加分は、概ねパッシブファンドに流れているという状況かと思います。

パッシブ投資が選ばれている理由

最近のパッシブファンドへの投資の流れは、広くパッシブ投資の優位性が知られるようになったためです。通常、アクティブ投資では、ファンドマネジャーによる頻繁な株式取引と銘柄分析にコストを要するため、市場平均を上回る収益を得るには、それらのコストを相殺できるほどのリターンを得る必要があります。

しかしながら、長期的に市場平均を上回るリターンを上げ続けられるファンドマネジャーがいないため、結果として、市場平均に連動し、低コストであるパッシブ投資が選ばれているというわけです。

Bloombergの記事にも、過去のアクティブファンドの運用成績が芳しくなかったことについて書かれていました。

米ファンド4600本、運用資産12兆8000億ドルを対象にしたモーニングスターの分析によると、株式や債券、不動産に投資するあらゆるアクティブ運用のファンドが平均的なパッシブ運用の運用成績を上回った割合は昨年12月までの10年間で約24%にとどまる。

パッシブ投資は拡大を続けるのか

現在のパッシブ投資とアクティブ投資の比率はちょうど半々ですが、それでは、今後もパッシブ投資への資金流入は続くのでしょうか。私は、今後パッシブ投資への資金流入は少しずつ鈍化するのではと思っています。

その理由は、パッシブ投資家がその名の通り「受け身の投資家」であるためです。

パッシブ投資では、ベンチマークとしたインデックス指数に連動するように時価総額に応じた比率の株式を(間接的に)保有することになります。

本来、株主は企業の取締役を選任し、株主価値の最大化を図るよう企業経営を監督する立場にありますが、パッシブ投資家は市場全体の成長と配当にしか興味がありませんので、そのような監督機能を果たすことはありません。

そうなると、時価総額だけ大きくて経営が不健全な企業に多く投資したり、逆に、時価総額が小さくても健全な経営を行う企業に投資できなかったりということが起きてきます。

これがパッシブ投資の弱点と言える部分ですが、逆にいうと、それはアクティブ投資の得意分野とも言える部分です。

そして、市場全体に占めるパッシブ投資の割合が増えれば増えるほど、株主の経営監督機能は弱まるため、アクティブ投資のチャンスは拡大していきます。言い換えると、パッシブ投資の企業経営への無関心が市場の効率性を歪めることで、そこに勝機が生まれるということです。

まとめ

今回はパッシブ投資への資金流入が続く中で、徐々にアクティブ投資の優位性が高まっていく可能性について書きました。

昨年末、ついにパッシブ投資の資産規模がアクティブ投資を上回りましたが、今後、双方の運用成績がどのように変化していくのかに注目しています。

ちなみに、ゆきまる自身はアクティブ投資をお勧めしているわけでは全くありませんので申し添えます。貴重な投資リターンが手数料だけで1〜3%取られるのは費用として高すぎます。個人投資家はパッシブ投資を中心としたポートフォリオを組むべきだと思います。

とはいえ、自分にとって素晴らしいと思う企業、応援したいと思う企業に個別株で投資するのは良いことだと思います。株式投資の本質は本来そういうものですから。

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