ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)の理論株価は?

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今回はジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)の理論株価(適正株価)を算出します。

DCF法を用いた理論株価の計算方法の概要についてはこちらをご参照ください。

ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)の企業情報

ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)は、世界最大級のヘルスケアカンパニーです。世界60ヶ国に260以上のグループ会社を有し、総従業員数約135,000人を誇る巨大企業です。

主な事業分野は、「医薬品」「医療機器」「消費者向け製品」の3つになります。

医薬品事業には、免疫薬、腫瘍薬、神経症薬、感染症薬などの分野があります。関節リウマチ薬「レミケード」、乾癬治療薬「ステラーラ」、抗悪性腫瘍剤「イムブルビカ」、多発性骨髄腫治療薬「ダラザレックス」などがあります。

医療機器事業には、外科手術・整形外科・視覚などの分野があります。

消費者向け製品には、一般医薬品・ビューティ・ベビーケア・オーラルケアなどの分野があります。バンドエイド(絆創膏)、リステリン(口内洗浄)、アキュビュー(コンタクト)などは有名なブランドです。

2019年Q2決算資料によると、米国内と米国外の売上は半分ずつの割合です。セグメント別では、医薬品が51%、医療機器が32%、消費者向け製品が17%となっています。

また、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)は配当王としても知られており、56年連続増配を記録しています。

S&P格付けは、マイクロソフト(MSFT)と並び、最高の「AAA」を与えられている数少ない企業です。

ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)の株価推移

ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)の株価推移を確認します。

2018年末に、「ベビーパウダーの原料であるタルク(滑石)に発がん性物質のアスベストが含まれていることを、JNJが長年に亘り隠蔽した疑いがある」との報道により、株価が10%急落しました。

その後、7月には、「ベビーパウダー問題について米司法省が刑事捜査を進めている」との報道があり、株価が4%急落する場面がありました。

ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)は「ベビーパウダーはアスベストを含んでおらず発がん性もない」と疑惑を完全否定していますが、既に訴訟は1万4000件を超えており、今後も株価の下方圧力になる可能性があります。

ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)の理論株価

さて、本題のジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)の理論株価(適正株価)を算出していきます。

前提条件

先ずは前提条件です。

財務データは直近の通期決算をMorningstarから、発行済株式数については最新のものをYahoo financeから引用しています。

②フリーキャッシュフロー(FCF)は直近通期決算の実績となります。Morningstar社の算出結果をそのまま採用しています。

2019~2023年までのFCF成長率は3%に設定しました。ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)は  2009~2018年までのFCF成長率は平均で年率3%となります。一方で、2019年決算ガイダンスの調整後EPSは4.3~5.5%の伸びが予想されています。ここでは、過去のFCF成長率の実績を重視して3%の成長率で計算したいと思います。

2024年以降のFCF永久成長率は、過去の米国インフレ率である2%に収束していくと予想ました。

⑤割引率はWACC(加重平均資本コスト)とも呼ばれます。本サイトでは、割引率は7%に設定しています。詳しくはDCF法を用いた理論株価の計算方法をご参照下さい。

理論株価

上述の前提条件の下、理論株価を算出した結果、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)の理論株価(適正株価)は「121.86ドル」となりました。

9/27時点の株価が128.60ドルなので、ほぼフェアバリュー(適正値)となります。

投資方針

ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)は、長年に亘り着実にFCFを成長させており、連続増配56年、格付け「AAA」という信頼性を考慮すれば、長期投資に適した企業だと思います。ヘルスケア業界全体が成長分野と位置付けられていることも同社にとってプラスです。

一方で、ベビーパウダー訴訟の問題については、その影響の大きさをはかりかねています

訴訟の風評被害による売上減少については、同社の消費者製品向け事業の売上割合は全体の17%であり、その中でもベビーパウダーの売上は僅かですので、全体の収益に与える影響はさほど大きくないと思います。しかしながら、1万4000件以上に及ぶ訴訟の損害賠償額がどこまで膨れ上がるかは予想もできません。あくまでも参考までですが、こちらのニュースには、「同社への訴訟による被害額は最大で200億ドルが予想される」という内容が書かれていました。仮に200憶ドル(約2兆1600億円)であれば、1年分の利益を丸々失うぐらいのインパクトになりますね。

ゆきまるは、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)の株は既に保有しているので、追加購入については少し慎重にいきたいと思っています。もし、訴訟問題の解決の糸口が見えてくれば、是非、追加購入したい銘柄です。

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