ホーム・デポ(HD)の理論株価は?

個別株

今回はホーム・デポ(HD)の理論株価(適正株価)を算出します。

DCF法を用いた理論株価の計算方法の概要についてはこちらをご参照ください。

ホーム・デポ(HD)の企業情報

ホーム・デポ(HD)は、米国ホームセンターの最大手です。建築材、キッチン、浴室、フローリング、電気製品、配管、ペンキ、工具類、園芸用品まで住環境に関わるあらゆる商品を扱います。

ホーム・デポ(HD)の事業は主に3つに分類されます。

DIY事業(Do It Yourself)

自分でリフォームを行う顧客向けの商品販売や工具レンタルです。米国では、DIYが非常に盛んで、日本のように新築信仰はありませんから、中古住宅市場も大きく、各自でリフォームしながら住む文化が根付いています。

DIFM事業(Do It For Me)

建築・修繕工事を業者に委託できるサービスです。難しい工事などは業者に委託できます。

プロ向け事業

業者向けの事業です。建築用機器や工作機器のレンタル・メンテナンスサービスなどがあります。

ホーム・デポ(HD)の株価推移

ホーム・デポ(HD)の株価推移を確認します。

2018年末に調整はありましたが、株価は順調で右肩上がりに推移しています。

同社は2008年頃からほとんど新規出店はしていませんが、着実に売上高・利益を伸長させており、株価上昇の原動力となっています。特に近年はITへの投資に積極的です。

The Home Dpot ホームページから引用)

ホーム・デポ(HD)のホームページを見てみると、同社の戦略が「ONE HOME DEPOT」という表題で記載されていました。以下、要点です。

  • ホーム・デポは、顧客に対して、オンラインと実店舗によるシームレスで相互接続されたショッピング体験を通じて最高のサービスを提供し、株主価値の向上とマーケットシェアの拡大を図ります。
  • 我々は、オンラインおよび店舗でのショッピング体験を継続的に改善し、従業員教育も強化しています。私たちはユニークで包括的な商品の提供、イノベーションの継続、そして、他に例を見ない利便性と価値の提供に努めていきます。
  • そのために、店舗、従業員教育、デジタル体験、サプライチェーン等への投資に複数年にわたって約110億ドルを投資します。

こうした戦略の下、オンライン上でのハウツーコンテンツの拡充、オンライン注文商品の物流センターの建設、AR機能のアプリ配信(商品を部屋に置くとどう見えるかを事前に確認できる)などを推進しています。

顧客はオンライン上で商品知識を高めた上で、そのまま注文したり、店舗に出向いて実物を確認したりとシームレスで相互接続的なショッピング体験を楽しむことができます。

このところの順調な株価推移に見るように、この戦略はうまくいっていると言えそうです。

ホーム・デポ(HD)の理論株価

さて、本題のホーム・デポ(HD)の理論株価(適正株価)を算出していきます。

前提条件

先ずは前提条件です。

財務データは直近の通期決算をMorningstarから、発行済株式数については最新のものをYahoo financeから引用しています。

②フリーキャッシュフロー(FCF)は直近の通期決算の実績となります。Morningstar社の算出結果をそのまま採用しています。

2020~2024年までのFCF成長率は6%に設定しました。ホーム・デポ(HD)は2010年から現在までのFCF成長率は年率で平均10%に及びます。一方で、Yahoo financeに記載のある市場アナリストのEPS予想は、2020年は10.13(前年比+4%)、2021年は10.96(前年比+8%)となっていました。これらを踏まえ、保守的に見て年率6%程度が妥当な水準と考えました。

2025年以降のFCF永久成長率は、過去の米国インフレ率である2%に収束していくと予想ました。

⑤割引率はWACC(加重平均資本コスト)とも呼ばれます。本サイトでは、割引率は7%に設定しています。詳しくはDCF法を用いた理論株価の計算方法をご参照下さい。

理論株価

上述の前提条件の下、理論株価を算出した結果、ホーム・デポ(HD)の理論株価(適正株価)は「194.32ドル」となりました。

9/25時点の株価が225.89ドルなので、約16%ほどオーバーバリュー(割高)となります。

投資方針

ホーム・デポ(HD)のように、人々の「衣・食・住」や「文化」に根ざした企業は強いなと感じています。今後の米国のゆるやかな人口増加も同社の成長にプラスと言えそうです。

また、ホーム・デポの取り扱う商品やサービスは、購入前に手に取って実物を確認したり、工事業者と事前の擦り合わせを重ねたりするものが多いため、アマゾンの脅威に対抗し得る企業とも言われています。

現状のホーム・デポ(HD)の株価は割高という結果になりましたが、ほどほどの価格に落ち着いてくれれば、最優先で自身のポートフォリオに加えたい優良株です。

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