※2020年3月23日、2019年通期決算データ反映、コメント刷新。
今回はアルファベット(GOOG)の理論株価を算出します。
DCF法を用いた理論株価の計算方法についてはこちらをご参照ください。
アルファベット(GOOG)の企業紹介
アルファベット(GOOG)は検索エンジンで世界首位の「Google」を運営する企業です。検索エンジンだけでなく、グーグルMAP、Gmail、YouTubeなどの生活に欠かせないサービスを多く保有しています。
それらのサービスを無料で公開し、利用者を多く獲得することで、広告ビジネスに繋げています。
収益のほとんどは広告ビジネスですが、広告以外にも、スマートフォンOSのAndroid、クラウドサービス、宇宙ビジネス、人工知能(AI)、自動運転といった分野でも存在感を見せています。
アルファベット(GOOG)の株価推移
アルファベット(GOOG)の株価推移を確認します。
新型コロナウィルスの感染拡大による世界同時株安により、2020年2月に高値1532ドルをつけてから、3月21日時点の1072.32ドルまで約30%下落しています。
アルファベット(GOOG)の理論株価
本題のアルファベット(GOOG)の理論株価を算出していきます。
前提条件
先ずは前提条件です。
財務データは直近の通期決算をMorningstarから、発行済株式数については最新のものをYahoo financeから引用しました。
②フリーキャッシュフロー(FCF)は2019年決算の実績となります。Morningstar社の算出結果をそのまま採用しています。
③2020~2024年までのFCF成長率は8%に設定しました。アルファベット(グーグル)は、過去10年のFCF成長率は年率で16%ありますが、景気の先行きが不透明となっていることも踏まえて、保守的に8%に設定したものです。
④2025年以降のFCF永久成長率は米国の過去のインフレ率を参考に2%で設定しました。
⑤割引率は7%で設定しています。割引率はWACC(加重平均資本コスト)とも呼ばれます。本サイトでは、割引率は7%に設定しています。詳しくはDCF法を用いた理論株価の計算方法をご参照下さい。
理論株価
上述の前提条件の下、理論株価を算出した結果、アルファベット(グーグル)の理論株価は「1,245.83ドル」となりました。買値上限である理論株価+10%の株価は1,370.41ドルとなります。
現在の株価が1,072.32ドル程度なので、理論株価より約14%アンダーバリュー(割安)となります。
投資方針
アルファベット(GOOG)には前々から投資しており、今後も投資を継続していきたいと考えております。
これまで、アルファベット(GOOG)は消極的な株主還元がネックとなっていましたが、昨年、グーグルの共同創業者のラリー・ペイジ氏、セルゲイ・プリン氏がアルファベットのCEOと社長のポストからそれぞれ退任し、グーグルのサンダー・ピチャイ氏がアルファベットのCEOを兼任することとなりました。
経営陣の交代により、株主還元の方針にも変化が出てくることを株主としては大いに期待しています。(なにせ、現金及び現金同等物で1,196憶ドル(約13兆円)も保有していますからね。配当開始と大規模な自社株買いを希望します!)
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