【アマゾン】Q3決算で急落もすぐに反転、アナリストは強気を維持か。

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アマゾンのQ3決算は不調だった

アマゾン(AMZN)が10月25日にQ3決算を発表しました。内容は悪かったです。

売上高の伸びは堅調でしたが、EPSは4.23ドルと市場予想(4.59ドル)を下回りました本業の稼ぐ力を示す営業利益は、31.5憶ドルと前年同期と比べて-5.7憶ドルの減益となりました。

更には、2019年Q4決算の見通しが市場予想を大きく下回りました

  • Q4売上高見通し 800~865憶ドル(市場予想873憶ドル)
  • Q4営業利益見通し 12~29憶ドル(市場予想42憶ドル)

特に、本業の稼ぐ力を示す営業利益見通しが12~29憶ドルとかなり下がっています2018年Q4決算の37.8憶ドルと比べると約半分の水準です。

営業利益が落ち込んでいる理由は、プライム会員向けの翌日配送サービスの拡充によるコスト増が主な要因です。米国ではウォルマートなどもネット通販に力を入れており、競争が激しくなっています。アマゾンは、翌日配送サービスを拡充するために、従業員や在庫を増やしており、前年同期比で約10億ドルの追加費用がかかっています。

ちなみに、オルサブスキーCFOは同日の会見で、Q4決算期では翌日配送サービスの拡大に伴う追加費用が「15億ドル近くになる」と述べており、これがQ4決算の弱気な見通しにも影響していると思われます。

また、稼ぎ頭のAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)の売上高は、35%増の90憶ドルに成長しましたが、市場予想の91憶ドルは下回りました。

AWSの営業利益は9%増の22.6憶ドルであり、全体の営業利益の約70%を占めるまでに至っています。ただし、マイクロソフトをはじめとした他社との競争により、営業利益率は25.1%と前年同期の31.1%から低下しています。

それでもアナリストは強気な見方を堅持

アマゾン、アナリストの大半は前向きな見解維持-減益で株価下落でも
米ネット小売り最大手アマゾン・ドット・コムの株価が25日の米市場で下落、一時は前日比4.8%安となった。7-9月(第3四半期)決算が四半期ベースで2017年以降で初の減益となり、10-12月(第4四半期)の見通しがアナリスト予想を下回ったことが響いた。

2019年Q3決算の内容は良い内容とは言えないものでしたが、アナリストは強気の見方を崩していないようです。ブルームバーグの集計データによると、アマゾンへの投資判断は「買い」が54社、「ホールド」2社、「売り」ゼロのようです。

以下3社は今回の決算を受けて目標株価を引き下げているものの、いずれも、「買い」の判断と2000ドル以上の目標株価は堅持しています。

  • ゴールドマン・サックス: 投資判断「買い」、目標株価は2350ドルから2200ドルに引き下げ
  • RBC:投資判断「アウトパフォーム」、目標株価は2600ドルから2500ドルに引き下げ
  • ベアード:投資判断「アウトパフォーム」、目標株価は2150ドルから2080ドルに引き下げ

アナリスト全体の認識としては、「AWS」や「広告」といった成長分野に引き続き期待しているようです。

なぜそこまで強気になれるのか分からない

証券会社のアナリストの方々は、私なんかよりも金融知識も豊富で多くの情報をお持ちなので、2000ドルを超える目標株価も妥当なんだろうと思います。

しかし、ゆきまるには「どうしてそこまで強気になれるのか分からない」のです。。。

2000ドルを超える目標株価というのは、ざっくりDCF法で計算してみても、20%を超える利益成長率を期待していることとなります。現在の株価がPER78倍であることを考えれば当然ですが。。

アナリストのコメントを見ると、「AWS」「広告」の利益成長に期待しているようですが、クラウドサービスならマイクロソフト、広告ならアルファベット(GOOGL)といった競合他社がいます。

マイクロソフト(MSFT)はPER26倍、アルファベット(GOOGL)はPER25倍で取引されていますが、アマゾン(AMZN)がその倍以上のPER78倍で取引される理由があるのでしょうか。

少なくとも、アナリストコメントを読む限りは、「将来に期待する」「アマゾンは押し目で買うべき銘柄」みたいな曖昧なものばかりで、納得できるような内容ではありませんでした。

アマゾンへの過度の期待は危険か

アマゾン(AMZN)の2018年通期の営業利益は124.2億ドルですが、2019年通期の営業利益は、Q4営業利益見通しが12~29憶ドルであることを加味すれば、118.6億ドル~135.6憶ドル(前年比-5%~+9%、中央値+2%)となります。

これが現実のはずなのですが、アナリストの目標株価は軒並み2000ドル以上です。これは、20%を超える利益成長率がなければ正当化できるものではないと考えています。

以上のことから、私見としては、アマゾン(AMZN)への過度の期待は危険かと思っています。

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