世界最大のEC企業 アマゾン(AMZN)の適正株価は?

個別株

今回は、アマゾン(AMZN)の理論株価(適正株価)を算出します。

DCF法を用いた理論株価の計算方法の概要についてはこちらをご覧ください。

アマゾン(AMZN)の企業情報

アマゾン(AMZN)は、世界最大のネット通販企業です。

セグメントは、North America(北米)、International(インターナショナル)、 クラウドサービスのAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)の3つに分かれています。

2019年Q3決算ベースでは、北米の売上が61%、インターナショナルが27%、AWSが12%となっています。

一方で、営業利益ベースでは、2019年Q3決算ベースでAWSが全体の約6~7割を占めており、現時点でのアマゾン(AMZN)の利益は、ほとんどをAWSに頼っている状況と言えます。(ちなみにインターナショナルは赤字です)

アマゾン(AMZN)の株価推移

アマゾン(AMZN)の株価推移を確認します。

NYダウやS&P500種が史上最高値を更新する中で、アマゾン(AMZN)の株価は上値の重い展開が続いています。現在は50週移動平均線に支えられていますが、ここから反発するのか下に抜けてしまうのかで大きく展開が動きそうです。

アマゾン(AMZN)の理論株価

本題のアマゾン(AMZN)の理論株価(適正株価)を算出していきます。

前提条件

先ずは前提条件です。

財務データは2019年Q3決算資料から引用しています。

②フリーキャッシュフロー(FCF)は2019年Q3時点のTTMとなります。「TTM」とは、「Trailing twelve month」の略で、直近四半期までの4回分の和で出した値です。例えば、2019Q3時点のTTMは、2018Q4~2019Q3までの1年間の数値になります。

2020~2024年までのFCF成長率は10%に設定しました。以下、その理由です。

※2019年はQ3時点のTTM

アマゾン(AMZN)の過去10年のFCF成長率は年率で23%に及びます。近年の利益の伸びを支えているのは、純利益の約7割を占めるクラウドサービスのAWSです。直近の2019Q3決算では、AWSの営業利益は前年同期比9%の伸びを記録しています。

※2019年Q4はガイダンスを反映

一方で、2019年Q1以降のアマゾン(AMZN)の営業利益・営業利益率を見ると、右肩下がりに落ちていることが分かります。これは、プライム会員向けの翌日配送サービスの拡充によるコスト増が主な要因です。アマゾンは、翌日配送サービスを拡充するために、従業員や在庫を増やしており、営業利益全体を圧迫しています。

このことから、今後数年のFCF成長は、引き続きAWSの利益成長に頼らざるを得ないとの予想から、FCF成長率を10%に設定したものです。

2025年以降のFCF永久成長率は、過去の米国インフレ率である2%に収束していくと仮定しています。

⑤割引率はWACC(加重平均資本コスト)とも呼ばれます。本サイトでは、割引率は7%に設定しています。詳しくはDCF法を用いた理論株価の計算方法をご参照下さい。

理論株価

上述の前提条件の下、理論株価を算出した結果、アマゾン(AMZN)の理論株価(適正株価)は「1,168.51ドル」となりました。

11/19時点の株価が1,752.53ドルなので、約50%ほどオーバーバリュー(割高)となります。

アマゾン(AMZN)への投資方針

アマゾン(AMZN)の現在の株価は、50%ほどオーバーバリュー(割高)という結果になりました。PERは75倍程度で推移しており、市場が同社に高い成長率を期待していることが分かります。(ちなみに、1,750~1,800ドル台の株価水準は、今後5年のFCF成長率を年率約20%で計算したときの理論株価と同水準となります)

Yahoo financeのアナリスト評価を見ると、アナリスト47人の評価のうち43人、つまり91%が「Strong Buy」あるいは「Buy」の評価を出しています。各社の目標株価は軒並み2000ドル超えです。

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一方で、ゆきまるは、こちらの記事でも書きましたが、市場のアマゾン(AMZN)への期待は過剰ではないかと考えています。アマゾン(AMZN)が素晴らしい企業であることは疑いようがないですが、バリュエーションという意味では、なかなか手を出しにくい状況です。せめて、理論株価+10%の1,285ドル辺りまで下がるようなら、新規投資を検討しようかなと思います。

※その他、米国株の理論株価一覧表も良かったらご覧ください。

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