アルトリア・グループ(MO)の理論株価は?

個別株

今回はアルトリア・グループ(MO)の理論株価を算出します。

DCF法を用いた理論株価の計算方法の概要についてはこちらをご参照ください。

アルトリア・グループ(MO)の企業紹介

アルトリア・グループ(MO)は米国のタバコ会社です。2008年に米国外事業がフィリップモリス・インターナショナルとして分離したことから、アルトリア・グループの売上は100%米国です。

メイン事業は喫煙品(紙巻きタバコや葉巻)です。その他、電子タバコや、ワイン事業を持っていますが、売上の約90%は紙巻きタバコや葉巻となっています。メインブランドであるマールボロ(Marlboro)は全米で40%を超えるシェアを持っています。加熱式タバコのIQOS(アイコス)はまだ売上に含まれていません。

同社は紙巻きタバコや葉巻といった従来のタバコ事業に偏った経営を見直すため、2018年には電子タバコのジュール・ラブスの株式35%の取得、マリファナ(大麻)ビジネスのカナダのクロノス株式45%の取得など積極的な経営を行っています。

アルトリア・グループ(MO)の株価推移

アルトリアグループ(MO)の株価推移を確認します。

2017年6月に77ドルの最高値をつけましたが、その後、下落の一途を辿っており、2019年8月30日現在の株価43.74ドル(約45%の下落)となっています。

主な下落要因はタバコ事業の売上減少と2018年のジュール・ラブスへの巨額出資(128億ドル)です。アルトリア・グループは既存の喫煙品事業からの脱却を図っていますが、市場は同社の将来に不安を抱いているように見えます。

アルトリア・グループ(MO)の理論株価

さて、本題のアルトリア・グループ(MO)の理論株価を算出していきます。

前提条件

先ずは前提条件です。

財務データは直近の通期決算をMorningstarから、発行済株式数については最新のものをYahoo financeから引用しています。

②フリーキャッシュフロー(FCF)は2018年決算の実績となります。Morningstar社の算出結果をそのまま採用しています。

2019~2023年までのFCF成長率は0%に設定しました。アルトリア・グループ(MO)は、過去5年のフリーキャッシュフロー(FCF)の成長率が年率12%あり、今回の0%という設定は少々厳しく見えるかもしれません。しかしながら、2018年のFCFの増加は米国の法人減税の恩恵を受けた要素があること、また、将来的にタバコ販売数量の減少を値上げで相殺していくことができるかどうか、電子タバコや加熱式タバコといった新事業が軌道に乗るかどうかが不明瞭であるため、現時点のFCFを維持していくという前提で試算することにしたものです。

2024年以降のFCF永久成長率も③と同様の理由で0%に設定しました。

⑤割引率はWACC(加重平均資本コスト)とも呼ばれます。本サイトでは、割引率は7%に設定しています。詳しくはDCF法を用いた理論株価の計算方法をご参照下さい。

理論株価

上述の前提条件の下、理論株価を算出した結果、アルトリア・グループ(MO)の理論株価は「41.15ドル」となりました。

現在の株価が43.74ドルなので、ほぼフェアバリュー(適正価格)にあると言えます。

投資方針

理論株価の計算結果から、現時点のアルトリア・グループ(MO)の株価水準は割安とは言えないまでもフェアバリュー(適正値)にはあると考えます。

今回の理論株価の算出では、将来的にアルトリア・グループ(MO)のフリーキャッシュフロー(FCF)は成長しないという前提で試算しました。「持続的なタバコ数量の減少をなんとか値上げで相殺し収益を維持していく」というストーリーが一番現実的ではないかと考えたからです。

従って、結論としては、アルトリア・グループ(MO)がタバコ事業に降りかかる様々な困難(タバコ人口の減少、FDAの規制他)を乗り越えて、成長とは言わないまでも、現状のフリーキャッシュフローを維持していくと仮定すれば、現状の株価(43.74)での購入は将来的に報われる可能性はあると思います。

 

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