Q4決算は市場予想を上回る
アップル(AAPL)が2019Q4決算を発表しました。
売上高は640.4憶ドルと市場予想(628.6憶ドル)を11.8憶ドル上回りました。また、EPSは3.03ドルと市場予想(2.84ドル)を0.19ドル上回りました。
売上高、EPS共に市場予想を上回ったことから、株価は前日比2%高の248ドル台で推移しています。
iPhoneの売上減少をサービス部門が補う
主力のiPhoneの売上高は前年同期比で9.3%減の333.62憶ドルでした。2019年通期では14%減の1423.81憶ドルでした。
一方で、サービス部門の売上高は、前年同期比18%増の125.11憶ドルでした。2019年通期では16%増の462.91憶ドルとなっています。
iPhoneの売上減少をサービス部門の売上増加が補い、結果として、売上高はQ4決算では前年同期比1.8%増となっています。但し、2019年通期では、前年比2%減に落ち込んでいます。
コスト増により純利益は低下
一方で、特に製品部門のコスト増加により、純利益は前年同期比3%減の136.86憶ドルとなりました。2019年通期でも前年比7%減となっています。
サービスの伸びに期待も楽観はできない
アップル(AAPL)はサービス部門の売上高を着実に伸ばしているものの、結果として前年比で純利益が減少している点は気になります。
アップルは、iPhone11の発売にあたり値下げ戦略を取りましたが、いくら売上を上げたとしても純利益が圧迫されてしまっては何の意味もありません。(iPhone11の値下げ戦略が決算にどう影響するかはもう少し様子を見る必要はありますが)
なお、純利益は減少しても、積極的な自社株買いで2019年Q4のEPSは成長していますので、今後も持続的にEPSを成長させられるかに注目しています。
アップルのバリュエーションは?
本サイトのアップルの適正株価では、今後数年のアップルの利益成長は見込めないという前提で「221.96ドル」と算出しています。
もし、アップル(AAPL)が新たな成長軌道に回帰するようなことがあれば、現在の株価水準(248ドル台)も正当化されるとは思いますが、しばらく利益成長が停滞する可能性を考えるなら、現在の株価で「買い」に入るのは少し慎重になった方が良いように思います。
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